スキップしてメイン コンテンツに移動

(仮称)大田区における障害を理由とする差別の解消の推進に関する対応要領(素案)への意見

大田区の対応要領のパブリックコメントに意見を書いたので、一応、ここに残しておきます。



(仮称)大田区における障害を理由とする差別の解消の推進に関する対応要領(素案)への意見

A、素案から要領策定にあたり


1,全体について、この素案はどのような経緯を経て、どの部局が責任を持ち作成したのかが区民にわかるよう解説をそえて欲しい。


2,地域の障害者団体等から事前にあげられた意見や大田区自立支援協議会であげられて意見なども参考資料としてそえて欲しい。


3,知的障害のある障害当事者へ、理解のし易い対話型で素案に対しての、説明会や意見聴取の場は持つ事が必要。


B、パブリックコメント以降について
1,この素案に寄せられた意見をだれがどのように対応要領策定に反映させていくのかを明確にしてほしい。
2,策定にあたり、障害当事者が参加した形での検討会の実施して欲しい。
3,障害当事者が検討に加わり、必要な配慮の中で対応要領の検討をおこなえるスケジュールで策定を進めて欲しい。
4,上記をふまえ、知的障害のある障害当事者が対応要領策定の検討への参加できる配慮して欲しい。


C、基本的な考え方として
職員の対応に対応に対しての要領であるので、職員の行動原理となる施策のあり方に言及する項目を設けて欲しい。
例えば【「大田区学童保育における要支援児受け入れに関する実施要領」の第2条(2)実施の施設において通所ができ、健常児とともに保育することが可能であること。】や教育委員会における就学相談の案内において目的を「障がいのあると思われるお子さんの相談に応じます。」「お子さんの障がいの種類や程度に応じて、一人ひとりの力をより伸ばす教育環境への就学や転学や通級等の相談に応じます。」としながら対象者を「大田区内に住む、小学校または中学校に就学するお子さんの保護者。」「現在、小学校・中学校に在籍しており、公立小・中・特別支援学校への転学及び通級等を希望するお子さんの保護者」とし、障がいのある子どもの就学相談=支援級、支援学校し、障がいのある子どもの通常級への就学や転学や通級等の相談が省かれている。
上記2例のような区の施策自体を障害当事者とともに点検、検証、是正していく仕組みを盛り込まずに、職員の対応態度のみを修正してくことは困難ではないでしょうか。




D、内容について
1,第6条の『管理監督者』とはどのような役職を指し、その管理監督者自身への指導体制はどのように想定されるのかが明記して欲しい。


2,第7条の(1)〜(3)の相談窓口は、障害当事者にサービス提供を行う部署でもあり、相談取り扱いの公平性を確保することから、上記以外の部署(障害福祉サービスに関わらない)における相談窓口の設置が必要。


3,相談窓口が聴取のみならず、確認や必要な対応まで行う時に、適切で充分な対応が可能となるための人員の確保や障害当事者を交えた差別解消のための仕組みが必要。


4,相談窓口に寄せられた相談等が障害福祉課に集約されたのち、その全ての情報を障害当事者を交えた差別解消のための仕組み(例えば、障害者差別解消支援地域協議会、もしくはどう協議会が設置されるまでは自立支援協議会等)との情報の共有を明記して欲しい。


5,第8条について、差別解消の推進を図る研修のあり方として、「障害の社会モデル」に対する理解と「合理的配慮」を行うことを目的とした研修をおこなうと明記する必要がある。また、対象とする職員には管理監督者を含むと明記して欲しい。
6,留意事項の第4 合理的配慮の基本的な考え方の5について。『委託等の条件に、対応要領を踏まえた合理的配慮の提供について盛り込むよう努めることが望ましい。』とあるが、委託等の条件に、対応要領を踏まえた合理的配慮の提供について盛り込む。』と改めて欲しい。

以上



提出者 中村和利


住所 西蒲田七丁目60-5-603
電話 07055727004
所属 特活)風雷社中
Facebook  https://www.facebook.com/kaminariboy
Twitter https://twitter.com/kaminaritokaze
Blog 疾風迅雷~忘れる前に書く♪ http://kaminariboy.blogspot.jp/





参考:大田区ホームページ「(仮称)大田区における障害を理由とする差別の解消の推進に関する対応要領」(素案)の意見募集に掲載より引用。

(仮称)大田区における障害を理由とする差別の解消の推進に関する対応要領  (素案)
(目的)
第1条 この要領(以下「対応要領」という。)は、障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律(平成25 年法律第65 号。以下「法」という。)第10条第1項の規定に基づき、障害を理由とする差別の解消の推進に関する基本方針(平成27年2月24日閣議決定)に即して、法第7条に規定する事項に関し、大田区職員(非常勤職員及び臨時職員を含む。以下「職員」という。)が適切に対応するために必要な事項を定めることを目的とする。
 (定義)
第2条 対応要領において、次の各号に掲げる用語の意義は、それぞれ当該各号に定めるところによる。
 (1) 障害者 身体障害、知的障害、精神障害(発達障害を含む。)その他の心身の機能の障害(以下「障害」と総称する。)がある者であって、障害及び社会的障壁により継続的に日常生活又は社会生活に相当な制限を受ける状態にあるものをいう。
 (2) 社会的障壁 障害がある者にとって日常生活又は社会生活を営む上で障壁となるような社会における事物、制度、慣行、観念その他一切のものをいう。
(不当な差別的取扱いの禁止
第3条 職員は、事務又は事業を行うに当たり、障害を理由として、障害者でない者と不当な差別的取扱いをすることにより、障害者の権利利益を侵害してはならない。
2 職員は、前項の規定を実施するため、別記に定める事項に留意しなければならない。
 (合理的配慮の提供)
第4条 職員は、事務又は事業を行うに当たり、障害者から現に社会的障壁の除去を必要としている旨の意思の表明があった場合において、その実施に伴う負担が過重でないときは、障害者の権利利益を侵害することとならないよう、当該障害者の性別、年齢及び障害の状態に応じて、社会的障壁の除去の実施について必要かつ合理的な配慮(以下「合理的配慮」という。)の提供をしなければならない。
2 職員は、前項の規定を実施するため、別記に定める事項に留意しなければならない。
 (職員の責務)
第5条 職員は、対応要領を遵守し、職務を遂行しなければならない。

 (管理監督者の責務)
第6条 職員のうち、管理監督の地位にある職員(以下「管理監督者」という。)は、障害を理由とする差別の解消を推進するため、次に掲げる事項に注意して障害者に対する不当な差別的取扱いが行われないよう注意し、障害者に対して合理的配慮の提供がなされるよう努めなければならない。

(1) 日常の執務を通じた指導等により、障害を理由とする差別の解消に関し、その監督する職員の注意を喚起し、障害を理由とする差別の解消に関する認識を深めさせること。
(2) 障害者等から不当な差別的取扱い、合理的配慮の不提供に対する相談、苦情の申出等があった場合は、迅速に状況を確認すること。

(3) 合理的配慮の必要性が確認された場合、監督する職員に対して、合理的配慮の提供を適切に行うよう指導すること。

2 管理監督者は、障害を理由とする差別に関する問題が生じた場合には、迅速かつ適切に対処しなければならない。

 (相談体制の整備)
第7条 障害者及びその家族その他の関係者(以下「相談者」という。)からの障害を理由とする差別に関する相談等に的確に対応するための相談窓口は、次に掲げるとおりとする。
(1) 福祉部障害福祉課
(2) 福祉部地域福祉課
(3) 障がい者総合サポートセンター

2 相談等を行おうとする者は、手紙、電話、ファクシミリ、電子メールなど任意の方法を用いて、前項各号に掲げる相談窓口のうち、いずれの窓口にも相談を行うことができることとする。

3 相談窓口は、相談者から相談の内容となる事実の詳細その他必要な情報を聴取し、事実確認をした上で、必要な対応を行うものとする。

4 相談窓口に寄せられた相談等は、福祉部障害福祉課に集約し、相談者のプライバシーに配慮しつつ、関係者間で情報共有を図り、以後の相談等において活用することとする。

5 第1項の相談窓口は、必要に応じ、充実を図るよう努めるものとする。



 (研修及び啓発)
第8条 区は、障害を理由とする差別の解消の推進を図るため、職員に対し、必要な研修及び啓発を行うものとする。


   付 則
 この訓令は、平成28年4月1日から施行する。


別記(第3条、第4条関係)

留意事項

第1 不当な差別的取扱いの基本的な考え方
 法は、障害者に対して、正当な理由なく、障害を理由として、財・サービスや各種機会の提供を拒否する又は提供に当たって場所・時間帯などを制限する、障害者でない者に対しては付さない条件を付けることなどにより、障害者の権利利益を侵害することを禁止している。ただし、障害者の事実上の平等を促進し、又は達成するために必要な特別の措置は、不当な差別的取扱いではない。
 したがって、障害者を障害者でない者と比べて優遇する取扱い(いわゆる積極的改善措置)、法に規定された障害者に対する合理的配慮の提供による障害者でない者との異なる取扱いや、合理的配慮を提供等するために必要な範囲で、プライバシーに配慮しつつ障害者に障害の状況等を確認することは、不当な差別的取扱いには当たらない。
 このように、不当な差別的取扱いとは、正当な理由なく、障害者を、問題となる事務又は事業について、本質的に関係する諸事情が同じ障害者でない者より不利に扱うことである点に留意する必要がある。
 

第2 正当な理由の判断の視点
 正当な理由に相当するのは、障害者に対して、障害を理由として、財・サービスや各種機会の提供を拒否するなどの取扱いが客観的に見て正当な目的の下に行われたものであり、その目的に照らしてやむを得ないと言える場合である。正当な理由に相当するか否かについては、個別の事案ごとに、障害者、第三者の権利利益(例:安全の確保、財産の保全、損害発生の防止等)及び大田区の事務又は事業の目的・内容・機能の維持等の観点に鑑み、具体的場面や状況に応じて、総合的かつ客観的に判断することが必要である。
 職員は、正当な理由があると判断した場合には、障害者にその理由を説明し、理解を得るよう努めることが望ましい。

第3 不当な差別的取扱いの具体例
 不当な差別的取扱いに当たり得る具体例は、以下のとおりである。
 なお、第2で示したとおり、不当な差別的取扱いに相当するか否かについては、個別の事案ごとに判断されることとなる。
 また、以下に記載されている具体例については、正当な理由が存在しないことを前提としていること、さらに、それらはあくまでも例示であり、記載されている具体例だけに限られるものではないことに留意する必要がある。

(不当な差別的取扱いに当たり得る具体例)
○ 障害があることを理由に窓口対応を拒否する。
○ 障害があることを理由に対応の順序を劣後させる。
○ 障害があることを理由に書面の交付、資料の送付、パンフレットの提供等を拒む。
○ 障害があることを理由に説明会、講演会等への出席を拒む。
○ 事務又は事業の遂行上、特に必要ではないにもかかわらず、障害があることを理由に、来庁の際に付添者の同行を求めるなどの条件を付ける。

第4 合理的配慮の基本的な考え方
1 障害者の権利に関する条約(以下「権利条約」という。)第2条において、「合理的配慮」は、「障害者が他の者との平等を基礎として全ての人権及び基本的自由を享有し、又は行使することを確保するための必要かつ適当な変更及び調整であって、特定の場合において必要とされるものであり、かつ、均衡を失した又は過度の負担を課さないもの」と定義されている。
 法は、権利条約における合理的配慮の定義を踏まえ、行政機関等に対し、事務又は事業を行うに当たり、個々の場面において、障害者から現に社会的障壁の除去を必要としている旨の意思の表明があった場合において、その実施に伴う負担が過重でないときは、障害者の権利利益を侵害することとならないよう、社会的障壁の除去の実施について、合理的配慮を行うことを求めている。合理的配慮は、障害者が受ける制限は、障害のみに起因するものではなく、社会における様々な障壁と相対することによって生ずるものとのいわゆる「社会モデル」の考え方を踏まえたものであり、障害者の権利利益を侵害することとならないよう、障害者が個々の場面において必要としている社会的障壁を除去するための必要かつ合理的な取組であり、その実施に伴う負担が過重でないものである。
 合理的配慮は、大田区の事務又は事業の目的・内容・機能に照らし、必要とされる範囲で本来の業務に付随するものに限られること、障害者でない者との比較において同等の機会の提供を受けるためのものであること、事務又は事業の目的・内容・機能の本質的な変更には及ばないことに留意する必要がある。


2 合理的配慮は、障害の特性や社会的障壁の除去が求められる具体的場面や状況に応じて異なり、多様かつ個別性の高いものであり、当該障害者が現に置かれている状況を踏まえ、社会的障壁の除去のための手段及び方法について、「第5 過重な負担の基本的な考え方」に掲げる要素を考慮し、代替措置の選択も含め、双方の建設的対話による相互理解を通じて、必要かつ合理的な範囲で、柔軟に対応がなされるものである。さらに、合理的配慮の内容は、技術の進展、社会情勢の変化等に応じて変わり得るものである。合理的配慮の提供に当たっては、障害者の性別、年齢、状態等に配慮するものとする。
 なお、合理的配慮を必要とする障害者が多数見込まれる場合、障害者との関係性が長期にわたる場合等には、その都度の合理的配慮の提供ではなく、後述する環境の整備を考慮に入れることにより、中長期的なコストの削減及び効率化につながる点は重要である。


3 意思の表明に当たっては、具体的場面において、社会的障壁の除去に関する配慮を必要としている状況にあることを言語(手話を含む。)のほか、点字、拡大文字、筆談、実物の提示、身振りサイン等による合図、触覚による意思伝達など、障害者が他人とコミュニケーションを図る際に必要な手段(通訳を介するものを含む。)により伝えられる。
 また、障害者からの意思表明のみでなく、知的障害や精神障害(発達障害を含む。)等により本人の意思表明が困難な場合には、障害者の家族、介助者等及びコミュニケーションを支援する者が本人を補佐して行う意思の表明も含む。
 なお、意思の表明が困難な障害者が、家族、介助者等を伴っていない場合など、意思の表明がない場合であっても、当該障害者が社会的障壁の除去を必要としていることが明白である場合には、法の趣旨に鑑みれば、当該障害者に対して適切と思われる配慮を提案するために建設的対話を働き掛けるなど、自主的な取組に努めることが望ましい。


4 合理的配慮は、障害者等の利用を想定して事前に行われる建築物のバリアフリー化、介助者等の人的支援、情報アクセシビリティの向上等の環境の整備を基礎として、個々の障害者に対して、その状況に応じて個別に実施される措置である。
 したがって、各場面における環境の整備の状況により、合理的配慮の内容は異なることとなる。
 また、障害の状態等が変化することもあるため、特に、障害者との関係性が長期にわたる場合等には、提供する合理的配慮について、適宜、見直しを行うことが重要である。


5 大田区が、事務又は事業の全部又は一部を委託等する場合は、提供される合理的配慮の内容に大きな差異が生ずることにより障害者が不利益を受けることのないよう、委託等の条件に、対応要領を踏まえた合理的配慮の提供について盛り込むよう努めることが望ましい。


第5 過重な負担の基本的な考え方
 過重な負担については、個別の事案ごとに、以下の要素等を考慮し、具体的場面や状況に応じて、総合的かつ客観的に判断することが必要である。
 職員は、過重な負担に当たると判断した場合は、障害者にその理由を説明し、理解を得るよう努めることが望ましい。
○ 事務又は事業への影響の程度(事務又は事業の目的、内容及び機能を損なうか否か)
○ 実現可能性の程度(物理的・技術的制約及び人的・体制上の制約)
○ 費用負担の程度
第6 合理的配慮の具体例
 第4で示したとおり、合理的配慮は、障害の特性や社会的障壁の除去が求められる具体的場面や状況に応じて異なり、多様かつ個別性の高いものであるが、具体例としては、次のようなものがある。
 なお、記載した具体例については、第5で示した過重な負担が存在しないことを前提としていること、また、これらはあくまでも例示であり、記載されている具体例だけに限られるものではないことに留意する必要がある。

(合理的配慮に当たり得る物理的環境への配慮の具体例)
○ 段差がある場合に、車椅子利用者にキャスター上げ等の補助をする、携帯スロープを渡すなどする。
○ 配架棚の高い所に置かれたパンフレット等を取って渡す。
○ 目的の場所までの案内の際に、障害者の歩行速度に合わせた速度で歩いたり、前後・左右・距離の位置取りについて、障害者の希望を聞いたりする。
○ 講演会等において、障害の特性により、頻繁に離席の必要がある場合に、会場の座席位置を扉付近にする。
○ 大きな音がする場所や大勢の人がいる場所が苦手な障害者、パニック等を起こした障害者に対し、別室を用意したり、空いているスペースに長椅子を移動させて臨時の休憩スペースを設けたりする。
○ エレベーターが設置されている会場が確保できず、エレベーターがない会場で、説明会や講演会を開催することになった場合に、移動の介助等が行えるよう、入口や階段付近などに、職員を配置する。

(合理的配慮に当たり得る意思疎通の配慮の具体例)
○ 筆談、読み上げ、手話などのコミュニケーション手段を用いる。
○ 会議、講演会などで、手話通訳者等を配置する。
○ 視覚障害のある委員に会議資料等を事前送付する際、読み上げソフトに対応できるよう電子データ(テキスト形式)で提供する。
○ 抽象的な言葉、比喩や暗喩、二重否定などの複雑な表現は避け、具体的で分かりやすい言葉や表現を用いて説明を行う。
○ 一度の説明で理解できず、再度の説明を求められたときには、ゆっくり、丁寧に、繰り返し説明し、内容が理解できたかを一つずつ確認する。
 また、必要に応じて、要点をまとめたメモを渡すなどする。
○ 会議等において、通常の資料のほか、ルビを振った資料、音訳した資料(音声コード化したものを含む。)、可能な範囲で文字を拡大した資料などを用意する。
○ 電話、ファクシミリ、電子メールなど、多様な媒体を用いて情報提供、利用受付等を行う。


(合理的配慮に当たり得るルール・慣行の柔軟な変更の具体例)
○ 順番を待つことが苦手な障害者に対し、周囲の者の理解を得た上で、手続の順番を入れ替える。
○ 立って列に並んで順番を待っている場合に、周囲の者の理解を得た上で、当該障害者の順番が来るまで別室や席を用意する。
○ 事務手続の際に、窓口に来ることが困難な場合に、郵送での手続を行う。
○ 事務手続の際に、申請書等の記入が困難な場合に、内容をゆっくりと読み上げ、確認をしながら代筆を行う。
○ 説明会や講演会などで、車椅子の方が出入りしやすいように、出入口に近い席を確保したり、スクリーンや板書等がよく見えるように、スクリーン等に近い席を確保したりする。
○ 非公開の会議等において、情報管理に係る担保が得られることを前提に、障害のある委員の理解を援助する者の同席を認める。
○ 障害の特性により、疲労を感じやすい委員がいる場合に、会議の途中で、適宜、休憩時間を設ける。

コメント

このブログの人気の投稿

なんで施設はダメなのか? 2017 その1

最近、ある大学で、障害福祉の現状と課題について話をする機会をいただいた。 僕は研究者でも、批評評論家でもなく、 ただ障害福祉サービスを実践してきているだけなので、 論述的な話も、体系的な話もできない、、、^^; できるのは実践の中で感じ、 自分なりに考えて来たことだけなんだけど、 改めて、 それを振り返り、人に話す、良い機会でした。 そこで、話の中核になったのが 「なんで施設はダメなのか?」 って話。 これは、数年前に、TransitCafe☀ColorsのTalkingGigで、小幡くんと一緒にやった話の焼き直しでもある。 さて なんで、、、、施設はダメなのか? そもそも 施設ってなんだ? 特定のニーズをもつユーザーのニーズに応える場所や建築物と提供する為の仕組み 、、、、、、だとしよう 例えば 学校は、、、 教育ってニーズをもつ子どもに、教育を提供する建物と仕組み デパートは、、、 買い物したいってニーズをもつ人に、商品を提供する建物と仕組み 研究所は、、、 研究をしたい人に、研究をできる設備等を提供する建物と仕組み だとする なぜ、建物に仕組みを組み込んでいく必要があるのか? ニーズへの対応を集中させる為 なぜ、ニーズへの対応を集中させるのか? 効率化と高度化、そしてユーザーの利便性の確保だろう 効率化は解りやすい ユーザーを集めて待たすことができれば、提供する人や仕組みを効率よく使える 高度化は少し解り難い 提供する人や仕組みは、集中して存在することで知識や経験を共有し、提供するものについて検証考察をおこない、より高度な知識やスキルを開発しやすくなる。 ユーザーの利便性はストレートだよね そこに行けば、ニーズに応えて貰える そう、ここまで書いていると、施設はダメではない 効率的で、 高度化が得られ、 利便性が高い これが、施設がなく、すべて個別だと 非効率で、 高度化しなくて、 利便性が悪くなる、、、(^_^;)

支援が必要な高齢者は加齢による障がい者なんだと思うよ

介護保険と障害福祉サービスの統合に向けて、着々と国は歩みを進め、障がい者団体は「介護保険」とは一緒になれない、なったらこれまで獲得してきた生活が崩壊すると反対を続けている。それはそうだろう。 僕も介護保険との統合は反対だ。 ってより、支援や介護が必要な高齢者は「加齢による障がい者」なんだろうと考えている。その機能障害の有り様は、高齢者はすべて同じと言い難いものであるから、個々の機能障害に対して社会=環境が整備されていく必要がある。 介護保険が加齢による障害に対応できていないと見ている。 だから、介護保険を解体して、障害福祉サービスに統合していく必要があるのではないだろうか? それを支える財政は?って必ず言う人がいるが、すべての人が人として生きていくことに公的な予算を再優先で配分すれば良いだけ話だ。 その残りを他の施策に回せばいいだろう。人が人として生きていくことを支える以上に重要な施策はないと僕は考えている。 介護保険を解体して障害福祉サービスに統合し、加齢による障がい者の生活も他の障がい者と同じように支えられていく必要がある。

障害のある子どもと支援の専門性と

障害のある子どもに関わる支援者で、上質な専門性を積み重ねているのはガイドヘルパーだろう。 学校やデイサービスのスタッフの多くは、上手くやれるように「決められた枠とルール」の中で、障害のある子どもと関わるプロレス的な支援を日々繰り返し、障害のある子どもと教員、支援者しかいない空間で、その子どもの「障害」と向き合い、自分達は「障害のある子ども」の専門家だと勘違いを積み重ねている。 酷い場合になると、子どもの可能性を伸ばすと称して、自分たちが勝手に描いた「成長する子ども像」に、子どもたちを集団で誘導し、その流れに乗らない(乗れない)子どもを「課題のある子ども」とし、頭のよさそうな善意の人の顔で「障がい児への対応は難しい、専門性が必要だ」と言ってくれる(-_-;) 専門性とはなんだろうか? ここでは「 特定の領域に関する高度な知識と経験のこと」としておこう。 「特定の領域=障害のある子ども」に関する高度な知識と経験となるのだろう。 それは障がいのある子どもしかいない集団の中での「障害」に対しての高度な知識と、障害のある子どもしかいない集団での経験を指すのだろうか? それは、障害のある子どもは生涯を「障害のある人」と支援者の集団の中で過ごすことを前提にした専門スキルなんだと僕は考えている。 「やったこともないのに、言いたいこと言ってんなよ!」って言う人もいるだろう。 僕は20代30代を障害のある人たちの通所施設、放課後活動施設に費やしてきた結果として言っている。 放課後活動施設に関しては、自身で立ち上げ、責任者として運営をしていた。 言い出すとキリがないのだが、プロレス的支援の話はこの辺にしておき、冒頭で書いた、ガイドヘルパーが有する「上質な専門性」とはなんだろうか? 「障害のある子どもが地域の中で過ごす為の個別支援」に関する高度な知識と経験だと僕は考えている。 ガイドヘルプの現場ではそれが積み重ねらてきている。 それも「決められた枠とルール」の支配する場(施設)ではなく、子どもの生活の中で活きた知識と現実的な経験を積み重ねている、だから「上質」だと僕は言う。 しかし、現状では、障害のある子どもたちは安心と閉ざされた場でのスキルに支えられた施設に押し込められている。 そし